
「大切に育てているレモングラスの葉先が、なんだか茶色くなってきた…」
「これって、もしかして枯れる前兆なの?」
ハーブティーや料理で活躍するレモングラス。その爽やかな香りと、すっと伸びる美しい緑の葉は、お部屋やベランダにあるだけで癒やされますよね。そんなレモングラスの葉先が茶色く変色しているのを見つけると、心配になる方も多いのではないでしょうか。
でも、ご安心ください。葉先が茶色くなるのは、レモングラスを育てる上でよく見られるサインの一つです。多くの場合、原因を正しく見極めて対処すれば、また元気な姿を取り戻してくれます。
この記事では、レモングラスの葉先が茶色くなる主な原因から、具体的な対処法、そして今後の予防ケアまで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、あなたのレモングラスを救うヒントがきっと見つかるはずです。
その葉先の変色は「生理現象」かも?
トラブルを疑う前に、まず知っておきたいのが、葉先の変色が必ずしも問題ではないケースです。
植物の葉には寿命があります。特に株の下の方にある古い葉は、役目を終えて自然に枯れていきます。 この場合、葉の先から徐々に茶色くなり、やがて葉全体が枯れていきます。これは新陳代謝の一環であり、新しい葉が元気に育っていれば特に心配する必要はありません。
【チェックポイント】
- 茶色くなっているのは、株の下の方の古い葉だけですか?
- 新しい葉や、株全体の葉は青々として元気ですか?
もし、新しく出てきた葉の先まで茶色くなっていたり、株全体に広がっていたりする場合は、何らかのトラブルが起きている可能性があります。次の章で、具体的な原因を探っていきましょう。
レモングラスの葉先が茶色くなる主な5つの原因

レモングラスからのSOSサインを見逃さないために、葉先が茶色くなる代表的な5つの原因を見ていきましょう。ご自身のレモングラスの状況と照らし合わせてみてください。
原因1:水やりの問題(水切れ・水のやりすぎ)
最もよくある原因が「水やり」です。不足しても、与えすぎても葉先に影響が出ます。
- 水切れ
土がカラカラに乾いて水分が足りないと、葉の先端まで水分が行き渡らず、枯れて茶色くなってしまいます。葉全体が少ししなびている、元気がないといった症状も同時に見られることが多いです。 - 水のやりすぎ(根腐れ)
意外かもしれませんが、水のやりすぎも葉先が枯れる原因になります。常に土が湿っている状態だと、根が呼吸できずに腐ってしまいます(根腐れ)。根が傷むと水分をうまく吸い上げられなくなり、結果として水切れと同じように葉先が茶色くなるのです。鉢の受け皿に常に水が溜まっている場合は特に注意が必要です。
原因2:根詰まり
鉢植えで育てている場合に多い原因です。レモングラスは生育旺盛なので、同じ鉢で長く育てていると、鉢の中が根でいっぱいになってしまいます。これを「根詰まり」と呼びます。
根詰まりを起こすと、新しい根を伸ばすスペースがなくなり、水や肥料を十分に吸収できなくなります。その結果、葉の先まで栄養が行き渡らずに茶色く変色してしまうのです。
【根詰まりのサイン】
- 鉢の底穴から根が見えている
- 土の表面が硬くなり、水が染み込みにくくなった
- 鉢に対して株が大きくなりすぎている
原因3:肥料の過不足
人間と同じで、植物にも適切な栄養が必要です。多すぎても少なすぎても不調をきたします。
- 肥料不足
特に生育期(春〜秋)に栄養が足りないと、葉の色が全体的に薄くなったり、葉先から枯れこんだりすることがあります。 - 肥料過多(肥料焼け)
良かれと思って肥料をあげすぎると、土の中の肥料濃度が高くなりすぎて根が傷んでしまいます。これを「肥料焼け」といい、根がダメージを受けることで水分を吸えなくなり、葉先が茶色く枯れる原因になります。
原因4:日照・環境の問題
レモングラスは日光を好む植物ですが、その当たり方にも注意が必要です。
- 日照不足
日光が足りないと、株がひょろひょろと弱々しく育ち(徒長)、健康状態が悪化して葉先が枯れやすくなります。 - 葉焼け
特に真夏の強い直射日光や西日に長時間当たると、葉が焼けてしまい、茶色く変色したり、部分的に白っぽくなったりすることがあります。
原因5:病害虫
病気や害虫によって株が弱り、葉が茶色くなることもあります。レモングラスは比較的丈夫ですが、風通しが悪いとハダニやカイガラムシなどが発生することがあります。これらの害虫は葉から栄養を吸い取るため、被害が広がると葉が変色し、元気がなくなってしまいます。
葉先が茶色くなったレモングラスの対処法と復活術

原因が特定できたら、次はいよいよ対処法です。すぐにできることから始めて、レモングラスを元気にしてあげましょう。
1. まずは茶色い部分をカットする
変色してしまった葉先は、残念ながら元の緑色には戻りません。見た目を良くするため、また、病気の予防のためにもカットしてしまいましょう。
- 方法: 清潔なハサミを使い、茶色くなった部分だけを切り取ります。 このとき、葉の形に合わせて斜めにカットすると、見た目が自然になります。健康な緑色の部分まで切り落とさないように注意してください。
2. 原因に合わせた根本的なケアの見直し
カットと並行して、原因を取り除くためのケアを行いましょう。
- 「水やり」が原因の場合
- 基本に立ち返る: 「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」を徹底します。
- 受け皿の水は捨てる: 根腐れ防止のため、水やりの後に受け皿に溜まった水は必ず捨てましょう。
- 「根詰まり」が原因の場合
- 植え替えを行う: 今の鉢よりひと回り大きな鉢に植え替えましょう。最適な時期は生育が旺盛になる春(5月〜6月頃)です。古い土を少し落とし、傷んだ根があれば取り除いてから新しい土で植え付けます。
- 「肥料」が原因の場合
- 肥料過多なら: いったん肥料を中断します。鉢底から水がたくさん流れ出るまで水やりをして、土の中の余分な肥料を洗い流すのも効果的です。
- 肥料不足なら: レモングラスの生育期(春〜秋)に、規定の量・頻度で緩効性の置き肥や液体肥料を与えましょう。
- 「日照・環境」が原因の場合
- 置き場所を見直す: 基本的には日当たりと風通しの良い場所に置きます。ただし、真夏の直射日光が強すぎる場合は、遮光ネットやすだれを利用したり、午前中だけ日が当たる場所に移動したりして調整しましょう。
- 「病害虫」が原因の場合
- すぐに駆除する: 害虫を見つけたら、数が少なければテープなどで取り除くか、勢いのある水で洗い流します。大量に発生している場合は、植物用の殺虫剤を使用することも検討しましょう。
レモングラスを元気に育てるための予防ケア

一度元気を取り戻したら、その状態をキープするための育て方のポイントをおさらいしましょう。
- 置き場所: 1年を通して日当たりと風通しの良い場所が最適です。
- 水やり: 「土が乾いたらたっぷり」が基本。夏は水切れしやすいのでほぼ毎日、冬は生育が緩やかになるので土が乾いてから2〜3日後など、控えめにします。
- 肥料: 生育が旺盛な春から秋にかけて、2ヶ月に1回程度の緩効性肥料か、月に2〜3回の液体肥料を与えます。冬は不要です。
- 冬越し: レモングラスは寒さに弱いハーブです。霜が降りる前に鉢植えは室内の明るい窓辺などに移動させましょう。
まとめ
今回は、レモングラスの葉先が茶色くなる原因と対処法について解説しました。
- 葉先の変色は、水やり、根詰まり、日照不足など、基本的な育て方を見直すことで改善できることが多い。
- まず変色の原因を特定し、茶色い部分をカットしてから、原因に合った対処を行うことが大切。
- 日頃から日当たりや風通しに気を配ることで、トラブルを予防できる。
葉先が茶色くなると驚いてしまいますが、それはレモングラスが送ってくれている「サイン」です。諦めずに、なぜそうなったのかを考え、丁寧にお世話をしてあげれば、きっとまた美しい緑の葉を茂らせてくれるはずです。
この記事が、あなたのレモングラス栽培の助けになれば幸いです。



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